はじめに
2か月近くブログの更新をサボっていましたが、1年ぶりに高校の友人に再開した際、ブログの更新を待っているとの声を頂いたので、シラクサで待つ彼のために筆を執りたいと思います。
序
遡ること3月30日、大学から授業開始日が4月20日になるとの通達。半月以上の暇を頂いた僕は、以前アフロ田中を読んだ際、主人公の田中が10日で免許を取っていたことを思い出し教習所に通うことを決める。(このバカモノは教習に短期と普通があることを知らない)
3月31日入所
入所手続き中に薄々気づいていたがこの教習所、異常。
「◎△$♪×¥●&%#?!」
……耳を疑った
日本語が聞こえない、
確認できる限りでも、英語、スペイン語、ポルトガル語、ペルー語、ベトナム語、タイ語。多様性が過ぎんだろ!バキのブラックペンタゴンかここは。そんで一緒に入所したブラジル人の女の腕の裾からは刺青がチラチラ見えるしよぉ。おまけに休憩室がコロナ対策で窓が半開きなせいでアホみたく寒い。赤城山からの強風が容赦なく吹きこんでくる。オイオイ、死ぬわコイツ。
トホホ…あたしゃ教習所と間違って刑務所に入所しちまったよ……
教習生活開始
入所して一週間が経ちました。様々な学科の授業を受け着々と運転の知識をつけていく一方で問題発生。技能の予約が取れない。受付に問い詰めても「コロナですので……」の一点張り。あーあ、ずっちーな。それ言われちゃったら何も言い返せねーよ。
……なるほどね、敵は刑務所内の囚人じゃなくて、教官だったワケね、そう考えるとロビーのブラジル人にも親近感が湧いてきた。姉さん!そのマヤ族の呪詛みてぇな刺青カッケエっス!!
「キャンセル待ちでしたら、いつでもご利用いただけますが……」
はぇ!?そ、そんなのあるんですか?早くいってくださいよぉ(スリスリ)
(ここで大学が前期オンラインになったので本格的に教習所生活が始まります)
初めての技能
朝8時に教習所に行き、キャンセル待ちをする生活を数日続けた結果、無事技能を受けることができました。長年のマリカーで得た技術がついに発揮される時がきました。
教官「それじゃあ、発進させてください」
僕 「ハ、ハイ」
ボスン!!!
……へ?
教官「エンストだね、もう一回エンジン入れ直して」
エ、エンスト?モンストじゃなくて?
教官「……早く」
僕 「あ、スイマセン」
ボスン!!!
教官「もう一回」
(サイコロを振って6が出るまで繰り返す)
・
・
・
教官「はい、では停止してください」
社不「あ、ハイ」(ブレーキを目一杯踏む)
キキーッ!!!! ボカン!!
教官「何やってんの!!」
ゴミ「す、す、スイマセン」
教官「急ブレーキしていいわけないでしょ!!!」
ゲボ「マ、マリカーではそういうのなかったんで……(ゲボの精一杯のジョーク)」
教官「あのさぁ、そういうのいいから」
……社不、ここで心が折れる
終焉
入所してから146日。長きにわたる教習所での生活がついに終了しました。効果測定の受け方を知らずに1日永遠とパソコンで問題を受け続けたり、応急救護の相手がブラジル人で日本語が通じなかったり、高速教習でペアの子と地獄の沈黙があったりとそこそこの事件はありましたが弱いので詳細は割愛させて頂きます。
p.s.本試験会場の群馬の教習所一覧にあった「第12旅団」てのはゾクゾクした。
……そういえばシラクサの友人の懇願を1週間も寝かせてしまっていたが、彼はまだ存命であるだろうか…?